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2013.05.04

60代の男性 100m歩くと足が痛くて・・・・

60代の男性 100m歩くと足が痛くて・・・・
 患者さんは4ヶ月前に突然右足の痛み自覚して歩けなくなるという出来事を経験しました。その後も100m歩くと右太ももやふくらはぎの痛みを自覚するとのことでした。このような症状は間歇性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれ、原因としては脊柱管狭窄症という整形外科疾患や動脈硬化による末梢血管疾患(まっしょうけっかんしっかん)が代表的です。足を診察すると右足が冷たく、右足首の脈を触れることができませんでしたので、末梢血管疾患と診断しました。造影CT検査で右足にいく太い血管の付け根が完全に閉塞していることがわかりましたが、細かい血管が末梢とつながっていたため、足が壊死してしまうことはありません。これは道路でいうならば高速は土砂崩れで通行止めですが、一般道により迂回しているといった状態です。幸いなことに閉塞部分の長さは4cm程度でしたので、再開通治療が可能と判断しました。榊原記念病院のカテーテル室をお借りし、右下肢を栄養する血管にステント留置術をさせていただきました(図)。効果は劇的で、その日から症状は完全に消失しました。このような患者さんは動脈硬化の危険因子を改善することが重要です。ヘビースモーカーでしたので当院の禁煙プログラムに参加していただくことにしました。
 足の動脈硬化性疾患は大腸癌に匹敵する生命の危険があるといわれています。というのは足の動脈に病変がある方は心臓や脳の血管にも病変をもっている確立が高いからです。アメリカでは“Legs for Life”と称して、長生きするために足の血管病変を早期に発見しようという啓蒙活動が盛んに行われています。
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